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2007海外競馬リポートデータベースブログ


by miyazakitatuya

香港カップ(G1)

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Cathay Pacific Hong Kong Cup
香港カップ(G1)
2007/12/9 香港・シャティン競馬場 芝 2000m 3歳以上

地元香港に、一昨年のこのレースの勝ち馬で、今年の春にはドバイに遠征してG1ドバイ・シーマ・クラシックを制したヴェンジェンスオヴレインと、今春のG1クイーン・エリザベスⅡ世C優勝馬で、前哨戦のG2カップトライアルも快勝したヴィヴァパタカという、強力2トップが揃ったこのレース。地元勢の敷いた磐石な布陣を、今季欧州マイル路線で3つのG1を制しているラモンティー、今春シンガポールでG1シンガポール・エアラインズ・インターナショナルC制覇を果たしたシャドウゲイトという、欧州と日本の強者が突き崩すことが出来るかどうかが、焦点と見られていた。
直線で先に抜け出したのが、L.デトーリ騎手の乗るラモンティー。ここ2シーズンほどマイル路線を専門に歩んでいたこの馬にとって、2ハロンの距離延長が危惧されたが、抜け出す時に見せた切れ味にはいささかの曇りもなく、少なくとも平坦な馬場であれば10ハロンに何の不安もないことが立証されたと言えよう。
追い出しをワンテンポ遅らせて、ゴール寸前に強襲してきたのが、地元のファンが単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持したヴィヴァパタカだったが、半馬身差まで詰め寄ったところで両馬の脚色は同じになり、逆転ならず。ラモンティーのL・デトーリにとっては、2000年のファンタスティックライト、2003年のファルブラヴに次いで、3度目の香港カップ制覇。更に馬主のゴドルフィンにとっては、世界各国で獲得したG1のタイトル数が、この勝利によって150に到達した。ラモンティーは、6歳となる来季も現役に留まる予定。10ハロンをこなしたことで照準となるレースの幅がぐっと広がったが、あるいはダートのドバイ・ワールド・カップ挑戦という可能性も、ありえぬ事ではなさそうだ。
一方、道中2番手で自分の競馬が出来ていたように見えたシャドウゲイトは、直線で伸びを欠き5着。ここが今シーズン2戦目だったヴェンジェンスオヴレインは、まだ春の出来には程遠かったようで、6着に沈んでいる。
# by miyazakitatuya | 2008-07-03 16:30 | 海外競馬リポート

香港マイル(G1)

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Cathay Pacific Hong Kong Mile
香港マイル(G1)
2007/12/9 香港・シャティン競馬場 芝 1600m 3歳以上

仏国におけるこの路線の総決算であるG1ムーラン・ド・ロンシャン賞を含めてマイルG1・3勝のダルジナ、ロイヤルアスコットのセントジェームスパレスS優勝馬エクセレントアートという2頭のG1勝ち馬を含めて、欧州マイル戦線から大挙5頭が遠征したのに加え、日本からもGI安田記念2着馬コンゴウリキシオーが参戦。これを、前年のこのレースの勝ち馬ザデューク、春のチャンピオンズマイル優勝馬エイブルワン、前哨戦のG2マイルトライアルを制したグッドババをはじめとした、層の厚い地元マイラー陣が迎え撃ち、2007年の香港国際競走4レースの中では最もメンバーが揃ったと言われたのがマイルだった。香港国際競走ではお馴染みとなった各国ハンディキャッパーによるセレクションでも、実に7頭に印が分散するという、馬券的にも興味深い一戦となった。
ゴール前で展開されたのは、遠征馬と地元馬による一騎討ちだった。遠征馬を代表して優勝争いに絡んだのは、仏国と愛国の2000ギニーで続けて2着となった後、ゴドルフィンにトレードされた3歳馬クラーカドワール。前走G1英チャンピオンSで4着に敗れて10ハロンは守備範囲外と判断され、カップを同きゅうのラモンティーに任せてこちらに廻ってきた馬だった。
一方、地元の威信を背負ってゴール前の鍔迫り合いに馳せ参じたのが、トライアル戦の勝ち馬グッドババ。並み居るG1ホースたちを差し置いて、ここまでG1未勝利のこの馬を単勝3.85倍の1番人気に支持した地元ファンの目は確かだったようで、引き伸ばされた判定写真は、グッドババが香港G1を飛び越えていきなり国際G1を手中に収めた事実を明示していた。
5歳シーズンも後半を迎えた今年3月に、G2チェアマンズトロフィーを制して重賞初制覇を飾ったグッドババ。その後安田記念に来日した際に、管理するA.シュッツ調教師が「これからがこの馬の充実期」と語っていたから、典型的な晩成タイプなのだろう。母国ドイツでメジャーなタイトルを多数獲得した後、昨シーズンから香港を本拠地としているシュッツ師にとっては、香港における初の大レース制覇となった。
# by miyazakitatuya | 2008-07-03 16:28 | 海外競馬リポート

香港ヴァーズ(G1)

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Cathay Pacific Hong Kong Vase
香港ヴァーズ(G1)
2007/12/9 香港・シャティン競馬場 芝 2400m 3歳以上


JC出走を目指して来日しながら、検疫協定に抵触したため白井の隔離施設から出られず、JC出走を断念したディラントーマスが、ここに転戦。圧倒的1番人気に支持されることになった。香港国際競走では恒例となった、各国公式ハンディキャッパーによるセレクションでも、15人のハンディキャッパー全員が1位の10ポイントを付けるという、かつてないほどの1本被りとなった同馬。キングジョージと凱旋門賞という、欧州におけるこの路線の2大レースを制しているこの馬の実績は、それだけ抜けたものであった。
だが、そのディラントーマスはよもやの7着に大敗。今季は4月から始動してここが10戦目。長いシーズンを戦ってきた蓄積疲労に加え、アウェイからアウェイに転戦しての調整にも難しいものがあったようで、パドックに出てきたディラントーマスは明らかに太めだった。レース3日前の6日(木曜日)に出た英国の競馬日刊紙レイシングポストにも、「これだけ長く厳しいシーズンを送ってきた馬に、完璧な信頼を置くことは出来ない」という、A.オブライエン調教師の「泣き」のコメントが載っていたが、残念ながら完調とは言い難い状態だったようである。
勝ったドクターディーノは、5月にシンガポールで行われたシンガポール・エアラインズ・インターナショナルCでは、シャドウゲイトやコスモバルクに歯が立たなかった馬だから、見違えるような出世である。その後北米に転戦して、ベルモントパークのG1マンノウォーSを勝ってG1初制覇。前走、欧州に戻って走った10ハロンのG1英チャンピオンSでも、悪くない内容で3着に好走しており、ここへ来ての充実振りが著しかった馬であった。凱旋門賞にもBCにもJCにも見向きもせず、ここに的を絞った陣営の策略が見事に図に当たったと言えそうだ。
ディラントーマス、レッドロックス(9着)といった格上の馬は馬群に沈んだが、それでも、7着までを欧州調教馬が独占。この路線における欧州勢の強さを、改めて見せつける結果となった。
# by miyazakitatuya | 2008-07-02 16:28 | 海外競馬リポート

香港スプリント(G1)

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Cathay Pacific Hong Kong Sprint
香港スプリント(G1)
2007/12/9 香港・シャティン競馬場 芝 1200m 3歳以上

グローバル・スプリント・チャレンジ(GSC)の優勝がかかった豪州の快速馬ミスアンドレッティを、前年のこのレースの勝ち馬アブソルートチャンピオンや、そのアブソルートチャンピオンを破って前哨戦のG2スプリントトライアルを制したセイクリッドキングダムを中心とした、地元香港勢が迎えうつ形となった香港スプリント。結果は、地元勢が上位を独占。豪州から参戦した名牝は二桁着順の10着に沈むという、極端なものとなった。
ミスアンドレッティは、レース前半に馬が幾度も頭を高く上げる仕草を見せ、スムーズな競馬が出来ぬままに終戦。鞍上のC.ニューイット騎手によると、これまでほとんど経験したことのなかった右回りのコーナーに戸惑ったようで、これが原因で折り合いを欠くことになった。ここで2着までに入ればGSCの優勝が決まった同馬だったが、ポイントは34点で首位に立ったものの、優勝と認定される最少ポイントの42点をクリアすることが出来ず、今年のGSCは「優勝馬なし」で終わることになった。
勝ったセイクリッドキングダムは、豪州産の4歳せん馬。ちょうど1年前の2006年12月にデビュー。いきなり5連勝を飾った後、重賞初挑戦となったG3シャティンヴァーズで4着に敗れて、3歳シーズンを終えていた。4歳を迎えた今季、緒戦のG3シャティンスプリントトロフィーを制して重賞初制覇。続くG2スプリントトライアルも制し、破竹の勢いでこの一戦に臨んでいた。そしてここでも、前年の覇者アブソルートチャンピオンに2.1/4馬身差をつける完璧な勝利を見せ、香港最速スプリンターとしての地位を不動のものにしたセイクリッドキングダム。来年はぜひ、GSCの欧州ラウンドや日本ラウンドに登場して欲しいものである。
それにしても、今年も上位5着まで香港勢が占めたこのレース。地元馬が強すぎて、昨年から距離が1000mから1200mに伸びたのだが、その効果は全く見えていないのが実情である。
# by miyazakitatuya | 2008-07-02 16:27 | 海外競馬リポート
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Emirates Melbourne Cup
メルボルンカップ(G1)
2007/11/6 豪・フレミントン競馬場 芝 3,200m 3歳以上

前年は日本からの遠征馬による1・2フィニッシュに終わったこのレース。今年は、昨シーズンの豪州3歳牡馬チャンピオン・エフィシエントが地元の威信を背負って激走。豪州最大のタイトルが2年連続で海外に流出するのを、わずかのところで食い止めることに成功した。2着には、アルカセットでジャパンカップを制したことで日本でもお馴染みのルーカ・クマーニ師が、英国から送り込んだパープルムーンが半馬身差で飛び込んだが、英国調教馬によるこのレース初制覇は今年もお預けに。更に3着には、愛国のリーディングトレーナー、エイダン・オブライエン師が管理するマーラーが入り、2・3着は欧州からの遠征馬が占めることとなった。一方、前哨戦のコーフィールドCを勝って1番人気に推されたマスターオライリーは、8着に沈んでいる。
エフィシエントは、3歳シーズン開幕当初の2006年8月にバララットで行われたメイドンでデビュー。緒戦こそ7着と大敗したものの、2戦目に同じくバララットで行われたメイドンで初勝利を挙げると、これを皮切りに破竹の5連勝。その5連勝目がフレミントンのヴィクトリアダービーで、デビューからわずか2カ月余りで豪州におけるこの世代の頂点に立った。
その後、昨年のメルボルンCにエントリーしたのだが、レース当日の朝に出走を取り消している。当時発表された理由は「コズミ」だったが、症状は軽度のものだった。つまりは、今シーズンへ向けて無理をしなかったわけで、結局のところ1年後にきっちりと答えを出したのだから、陣営の長期戦略は見事に図に当たったと言えそうだ。
管理調教師グレイム・ロジャーソン、騎手マイケル・ロッドは、いずれもメルボルンC初制覇。一方、馬主のロイド・ウィリアムスにとっては、1981年のジャストアダッシュ、1985年のワットアニュイザンスに次ぐ3度目。また、エフィシエントの父ザビールにとっても、1997年のマイトアンドパワー、 1998年のジャザビールに次ぐ、3度目のメルボルンC制覇となった。
# by miyazakitatuya | 2008-07-02 16:26 | 海外競馬リポート